最近はどうしてもパワーポイントに頼ってしまう。パワーポイントを使うと、つい自分の話したい事を並べ立ててしまい、受け手側の理解や、関心や、共感というものがなおざりになってしまう。この本では、適切なフレームワークを提供し、ファシリテーター、参加者それぞれが手を使って書いていくことの重要性が説明されている。
著者は38年間ファシリテーションの現場で、多くの現場経験の中から、効果的な手法を生み出している。そういう専門家のようにはなかなかいかないが、ファシリテーターとしての役割を求められることの多いマーケティングプランナーとしては、そのノウハウを部分的に取り込んでいくだけでも、参加者の関与度を大きく高められるだろう。ワークショップなどをプランニングする時には、都度再読しておきたい一冊。